IOC STAFF ブログ
湘南工科大学附属高校新図書館 内覧会体験記 2023年12月13日 一覧へ戻る
アイオーシーの澤田です。
イチョウ並木の様子からも、冬の訪れを感じるこの頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

さて、先月11月23日(木)雨上がりの気持ちの良い天候の中、
空間構想+風景研究所が設計監理を行った、「湘南工科大学附属高校新図書館」の内覧会に参加しました。

場所は神奈川県藤沢市。JR辻堂駅から徒歩15分。
海に近く、空が高く感じられました。
 ■湘南工科大学附属高校新図書館 内覧会体験記 拡大写真 

 ■湘南工科大学附属高校新図書館 内覧会体験記 拡大写真 

もともとあった図書館の老朽化によって建て替えられたそうですが、
特徴は半分が図書館、半分が教室ということです。
授業中にいることの多い静かな教室と、放課後賑やかになる図書館を
混ぜ合わせるような建物のあり方を考えられたそうです。
構造は台形の壁式コンクリートとフラットスラブの組み合わせで、
上の階の壁は下の階の異なる2つの壁にまたがるような形式になっています。
また、フラットスラブで梁がないことが外部への抜けた感じを作って
開放感にも繋がっていることを実感しました。

3階建てで、上階ほど階高が高くなり、壁の数も少なくなっていきます。
 ■湘南工科大学附属高校新図書館 内覧会体験記 拡大写真 

 ■湘南工科大学附属高校新図書館 内覧会体験記 拡大写真 

 ■湘南工科大学附属高校新図書館 内覧会体験記 拡大写真 

壁面のタイルは、この場所の土を少し混ぜて瀬戸で焼かれたそうで、タイルの見え方が均一にならないよう、
一部還元焼成を強めたタイルも混ぜているそうです。
また斜めに立ち上がった壁面の小口部分は縦張りにして目地のずれが気にならないように考えられています。
図書館と教室が部屋として区切られるのではなく、仕切り壁を介して空間的に繫がっているので、
授業が終わった後、興味を持ったことについてそのまま本を探しに行くようなアクティビティを想像しました。
壁の間から外が見える様は、森の木々の間から自然の風景を見ているようにも感じられました。
 ■湘南工科大学附属高校新図書館 内覧会体験記 拡大写真 

どのテラスからも直接空が見える開放感が特徴で、
放課後には、自分のお気に入りの場所をめがけてきてくれる学生さんもいるそうです。
学生さんの憩いの場に、弊社のコーラルリーフを採用していただけたことを嬉しく思います。
 ■湘南工科大学附属高校新図書館 内覧会体験記 拡大写真 

 ■湘南工科大学附属高校新図書館 内覧会体験記 拡大写真 

川添さんは、インド工科大学のKnowledge Centerという新しい図書館も設計されていますが、
そちらも年明けから稼働するそうです。どのような建築になるのか非常に楽しみです。


澤田
<湘南工科大学附属高校新図書館>
採用商品:デッキ材 コーラルリーフ
設計:空間構想(川添善行さん)+風景研究所(小松大祐さん・大島碧さん)
戻る



ネット ショップネット ショップ